人類の新た価値創造の活路を
2018年9月12日創価新報
テーマ世界市民として
『随筆 民衆凱歌の大行進』
「日は東より
「第2総東京最高協議会」でのスピーチ、『池田大作全集』第99巻所収
「世界市民」といっても、わが家庭、わが職場、わが地域から出発する以外にない。 ここに、着実にして、確実なる変革への一歩があることを、改めて確認し合いたい。今、自分がいるところで、信念と情熱と希望に燃えて、立ち上がっていくことだ。自分自身が生まれ変わったように生き生きと進んでいくところから、わが組織も、わが地域も、新しい躍進が始まる。
小説『新・人間革命』第21巻「人間外交」の章
人には、さまざまな違いがある。多様である。しかし、その差異を超えた共通項がある。それは、皆がこの地球に住む、同じ人間であるということだ。(中略) 対話には、忍耐粘り強さ、英知、確認が求められる。また、対話を通して、人格や思想、信念に触れ、新し智慧、発想などを吸収することもできる。対話は人間を高める直道なんだよ。
『創立者の語らい』
真の世界市民とは、いずこにあろうとも、自分がいるその場所で自分らしく輝き、周囲に希望と平和の春を作り出していく人ではないでしょうか。 自然災害が打ち続き、紛争の絶えない国際社会だからこそ、平和のフォートレスで世界市民の友情を結んできた皆さんは、この連帯を、いやまして賢く深く大らかに広げ、そして平和創造の道を、明るく誠実に忍耐強く開いていってください。
『輝きの人間世紀へ 御書とその心』
普賢菩薩の「普」とは、”あまねし”と読む。普遍性のある「”不変の真理”(不変真如の理)」を意味すると「御義口伝」には説かれている。(中略) 世界への広宣流布には、”英知の力”が不可欠である。普遍性のある哲理と、豊かな智慧の両方があって初めて多種多様な民族、歴史、伝統をもつ世界の人々の心をとらえることができる。また、あたたかい慈愛、人間性あふれる行動があってこそ「菩薩」の働きとなる。
御書と師弟
仏法は、人間の「一念」に光を当てます。相手の「境涯」を見つめます。人種や民族、学歴や肩書など、あらゆる差異を超え、「生命」という最も普遍的な大地に拠って立ちます。それゆえに、狭い通念や偏見に囚われず、大胆かつ率直に、心と心、生命と生命を結び合いながら、人種の新たな価値創造の活路を開いていけるのです。 「仏法に国境はない」--これが恩師の叫びでした。私はその直弟子として、世界を舞台に、人間主義の対話のうねりを起こしてきました。 動くことです。語ることです。