絵・間瀬健治

我らの献身の行動は社会の希望

我らの献身の行動は社会の希望

2018年10月17日創価新報

テーマ地域への貢献

だれにも、人生の舞台となる地域社会がある。そこで、筆舌に尽くせぬ苦悩を受けることもある。しかし、どれほど苦難の嵐があろうと、「自分が生きる地域社会をよくしていこう」「自分自身の勝利の証しを残していこう」--そう勇気をもって立ち上がったとき、わが地域社会は、使命の舞台と変わる。(中略) 私たちの「地域のため」の活動は、そのまま、「人類のため」の貢献となっている。

仏法即社会であり、地域広布即貢献である。一人ひとりが、地域のため、人びとのために、何ができるかを考え、果敢に貢献の行動を起こしていくかなに、幸せの拡大があり、広宣流布の建設もあるのだ。日蓮大聖人は仰せでだる。 「一切の衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」(御書758ページ) 人びとが苦しむ問題があれば、それをわが苦ととらえ、その解決のために奮闘していくのが、仏法者の生きたといえる。

人間は、人間を離れて人間になれない。人間の中でこそ、より大きな自分となり、より大きな自分となり、より大きな喜びを得るのだ。(中略)人間関係には、顔を合わせる関係、、あいさつを交わす関係等々、さまざまな次元がある。その中でも、互いに励まし合い、助け合いながら向上していく絆こそ、人間世界の華であろう。「御義口伝」には、「鏡に向かって礼拝を成す時浮かべる影又我を礼拝するなり」(御書769ページ)とあかされている。地域に尽くせば、地域の方々から守られる。

ほんの少しの勇気が、友を守る力となる。何気ない言葉でも、人生を変える時がある。大事なことは、誰の心にもある良心と勇気を一人、また一人呼び覚まし、地域を、社会を、そして人類全体を包み込んでいくことではないだろうか。(中略)私たちの日々の学会活動は、時には地味に思えるかもしれない。しかし、友ののため、地球のために励ましを送る献身の行動が、現代社会にあって、どれほど希望と輝き、どれほど歓喜となって舞い光っていくか計り知れない。

の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ、仏種は縁に って起る の故に一乗を くなるべし」(御書1467ページ)ーーその国の仏法流布は、あなたにおまかせします。仏種は縁によって起こるものです。このゆえに一仏乗の法華経を説くのですーー。(中略)ここで仰せの「国」とは、門下の住む地域一帯のことです。「その国土の仏法は、あなたにおまかせします」--あまりにも重大な仏の信託であります。「頼むよ」と師の信頼の一言に、弟子は武者震いする思いで、勇み立ち上がったことでしょう。これが師弟の深遠なる生命の呼吸です。

「学会員同士が仲良く、どこよりも団結していくことです。また、もしも地域の人たちが、学会のことをわからずに非難・中傷したりすることがあったとしても、決して恨んだりしてはいけません。相手を慈悲で包み込むようにして、粘り強く交流を深め、誠実の行動を通して、学会の理解を勝ち取っていくんです。そこに、仏道修行があるんです」烈風の原野に挑み立つ勇気と忍耐なくして、広宣流布の開拓はない。