絵・間瀬健治

人知れぬ労苦が必ず大福徳に

エール池田先生の指針から

人知れぬ労苦が必ず大福徳に

2018年11月21日創価新報

テーマ支えるという誇り

戸田先生は本当に鋭かった。急所を見逃さない。いつも「陰の人」を大切にされた。「陰の力」がどれだけ大事か。たとえば、会社でいえば、経理や人事。目立たなくとも、一番の要であり、死活にかかわる立場である。先生は、陰で真剣に戦う人こそ、ほかのだれよりも大事である、大功労の人である、しっかり頼むと励まされた。

副役職の方々をはじめ、中心者を支える先輩・同志は、「異体同心」の要だ。私は、蒲田支部の「二月闘争」の時も、さらに文京支部の「大前進」の折も、正役職ではなかった。副役職の支部幹事であり、支部長代理であった。しかし、「必ず日本一の支部長にします!」と、真剣に守り抜き、誠実に支え切った。心臓部は目に見えない。それでいて皆に力を送る。自分は脚光を浴びなくとも、友を盛り立てて、目覚ましい躍進を成し遂げていく人は、最も気高き陰徳を積んでいるのである。

誰が見ていなくとも、地道に、わが使命の持ち場で奮戦する友がいる。「後輩のために」との一心で、新たな道を切り開く勇者がいる。わが同志を守り抜き、頑張ってくれている不二の友が、全国、全世界にいる。学会を支えてくれているのは、その人だ。そういう人の信心が本物だ。(中略)「陰徳あれば陽報あり」(御書1180ページ)である。人知れぬ広布の労苦は、必ず大福徳と輝く。これを深く確信していただきたい。

広宣流布のための労苦は、すべて、自身の福運となり、宿命転換の力となり、人間革命への飛躍台となる。ゆえに、われらは、勇んで今日も使命の道を行く。信心とは、峻厳なる生命の因果の理法への深き確信である。したがって仏法者は、自分は楽をし、要領よく立ち回ろうとする者を最も哀れに思う。そして、労苦にこそ、無上の誇りと、未来の燦然たる栄光を見いだすのだ。

日々前進!--それが仏法の精神である。わが青年部は、新しい「躍進」の歴史を、思う存分、残していただきたい。人が見ていようがいまいが、自分自身が悔いなく戦い抜くことだ。妙法に生きぬくことだ。「冥の照覧」を確信することである。諸天善神が、大聖人が、われらの戦いをすべて、きちっと見てくださっている。

大聖人は、四条金吾に、「かまへて・かまへて御用心候べし」(御書1138ページ)、「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(御書1169ページ)と、細かいところにも気を使い、これまで以上に用心していくように訴えられている。(中略) 「見える処より 見えない処に」とは、作家の武者小路実篤の言である。”陰の力”に徹し、広宣流布を支え、学会を守るなかにこそ、最も尊い仏道修行の姿がある。