生命哲学

自転車で駆け巡る第1517回 人生抄「生死」より

解説1.運命や偶然はより深い法のうえでの因果の現象

運命とは原因、結果の法の枠外にあるものではなく、より深い法のうえでの原因、結果の現象のあらわれにほかならない。 それを偶然と考え、運命とよぶのは、その”法”の実在を知らないからである。といったら言い過ぎであろうか。

解説2.真の長寿はこの生命が、どれだけの仕事をやりきったか

ただ、人はこのおのおのの、生きうる人生に真剣にとりくみ、偉大な仕事をなしとげることによって、五十年の人生を百年にも千年にも匹敵する人生とすることができる。
――真の長寿は、この肉体が何年間、生体活動をつづけたかではなく、この生命が、どれだけの仕事をやりきったか、によって判定されるべきものであろう。

解説3.生命へのアプローチは直観智によるべきである

生命へのアプローチは、科学の本領である分析と総合によるのではなく、直観智によらなければならない。それは、すぐれて主観的なものであり、生きている自己への生命感である。人間の幸、不幸の諸相は、この生命感の変化相以外のなにものでもないからである。

聖教新聞 2012.3.29付 第三回 人間を結べ!つながりは力(下)

引用:日めくり人間革命