はじめに
過去からの師弟の宿縁があり今を生きています。師匠の存在を命の奥底で感謝出来ることは、大変な成長になると感じています。師匠の命懸けの執筆活動の励ましがなければこの妙法を実践し自体顕照を示していくことはできません。このことは久遠からのお約束です。他の宗教にはない三世永遠の生命を説く哲学は、深遠で難解で厳粛であるけれど、師弟の精神に生き抜くことで幸福と安穏、勝利を智として現し、無限の可能性を見出し勝ち開いていくことを可能にしています。誓願なくして日蓮仏法の実践はありません。師匠の存在が、弟子の勇気と慈悲の発露であることに報恩感謝し広宣流布に邁進してまいりたい。このことを踏まえて紙面座談会を読み進めていきます。
下半期の戦いについて御書を通して指導さてれいます。
千年かるかや(苅茅)も一時にはひ(灰)となる百年の功も一言にやぶれ候は法のことわりなり『御書1091ページ』
千年たった茅も、小さな火から、瞬時に灰になるように、百年の功があっても、たった一言で、全てが灰じんに帰すとの池上兄弟への戒めを通し、先生は、「建設は死闘、破壊は一瞬」--これが、社会と人生の厳しい実相であり、勝ち進みゆく広布のリーダーには、それだけ魔も強いと強調されました。ゆえに、”百千万億倍の用心”で魔を寄せ付けず、偉大な使命を全うしてもらいたい、と言われています。
難を忍び慈悲のすぐれたる事は・をそれをも・いだきぬべし(同202ページ)開目抄の一節です。
先生は、「この御本尊の忍難弘通と大慈悲に直結しているのは、我ら創価の師弟しかいない」と綴られました。牧口先生、戸田先生、池田先生の三代の師弟の闘争を自身の命に刻めば、そこから前進の力がーーつまり、忍難、智慧、団結、勇気が生まれることは間違いありません。
悦ばしきかなや・楽かなや不肖の身として今度心田に仏種をうえたる(285ページ)との撰時抄の御文です
。先生は、今が仏縁の拡大の新たなチャンスであるとされ、「いよいよ強く朗らかな折伏精神で、妙法を渇仰する民衆の心田に仏種を植え、地涌の人材を林立させようではないか!」と呼びかけられています。 本年12月には、戸田先生の願業「75万世帯」の達成から、60周年の佳節を迎えます。不惜身命で、不可能を可能にされた師弟の闘争に一切を学びながら、私どもも、使命の場所で一人立ち、圧倒的な拡大を成し遂げていきましょう。